僕が食べてきた思い出、忘れられない味

折の蓋を開けたときの見た目の美しさ、取り合わせも絶妙な一つ一つの料理の、しみじみとしたおいしさ……麻生要一郎さんの作るお弁当はいつしか噂になり、有名になり、ついには料理と随筆の本も出版された。ふんわりと温かくて、同時に不思議な麻生さんは、その経歴などを知れば知るほど、もっと知りたくなる存在。たとえば、あのおいしい料理を生み出す麻生さんは、いったいどこで何を食べてきたのだろう?
これは多くのファンのそんな疑問に応える、麻生要一郎さんの「思い出に彩られた舌の経歴」であり、食べる幸せと豊かな時間の記録なのです。

第九回 安心の居場所を思い出させる街の正統の天ぷら 花むら(東京・赤坂)

第八回 変わりゆく街の変わらない精神の名店 ロシア・ウクライナ・ジョージア料理「レストラン スンガリー」(東京・新宿)

第七回 人と人を人情と誠意でつなぐカレーの美味しい喫茶の店「壁と卵」(東京・幡ヶ谷)

第六回 人温かく懐深く、居心地のよい銀座の老舗西洋料理店「煉瓦亭」(東京・銀座)

第五回 コーヒーとサンドイッチと乾物が並ぶ親戚のような二人の店「HORAIYA」(東京・神宮前)

第四回 瑞々しく、男前の寿司を次々に食べる歓び「都寿司」(東京・日本橋蛎殻町)

第三回 食べ続けたい伝統の味「コーヒーパーラー ヒルトップ・山の上ホテル」(東京・神田駿河台)

第二回 毎日食べても飽きないうどん「うどん豊前房」(東京・池尻大橋)

第一回 僕の命を救った肉の塊「CHACOあめみや」(東京・千駄ヶ谷)

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