料理家であり、エッセイストである麻生要一郎さんの絵日記です。
小社から刊行された「酸いも、甘いも。‐あの人がいた食卓1977-2025」のスペシャルトークイベント、この春は京都で行われました。春の京都で家族のような友人たちと懐かしい風景に囲まれて、麻生さんは儚い夢の中にいるようだったそうです。
●大好評発売中!人気連載「酸いも甘いも」に半生の物語の書き下ろしをたっぷり加えた書籍が発売されました。
●新刊『酸いも、甘いも。 あの人がいた食卓 1977ー2025』発売中!
絵・文・撮影/麻生要一郎

友人の有紀ちゃん、しげちゃんと一緒に、「酸いも、甘いも。あの人がいた食卓1977-2025」の発売を記念して、2人が暮らしている京都でトークイベントを開催した。

トークイベントという名の小旅行は2泊3日、初日は美雨ちゃん、なまこちゃんと一緒に新幹線で京都を目指した。
到着してから昼間の予定をいくつかこなして、夜に有紀ちゃんが暮らす大原の家に向かう。玄関に入ったら、夕食の支度をしている良い香りが漂っている。ずらりと並んだ食卓を囲んで、美味しいちらし寿司を頂いた。誰かがごはんを作って、待っていてくれることの幸せを久しぶりに感じた。食後、しげちゃんが買ってきてくれたアップルパイとコーヒーで、夜どおしのお喋りも楽しい時間。

翌朝は、美味しいクロワッサン、大原で採れた瑞々しい人参のコールドプレスジュース、金柑ヨーグルトで朝食。朝の大原を散歩、遠くに桜が見え、足元には僕が幼い頃に親しんだ、オオイヌノフグリやアザミ、懐かしい草花が咲いていた。

散歩から戻ると、から揚げも並び、皆でお昼ごはんを食べ会場へ向かう。車中から見える里山の景色は、どこか懐かしい感じがした。一晩一緒にいたのに、本番3分前に段取りを決めて、トークはマイペースに進行した。
会場では、なまこちゃんが受付をしてお出迎え。終盤、スペシャルゲストの真美子さんのピアノ、美雨ちゃんの歌声が会場を優しく包んでくれた。
夜は、cook knollで打ち上げ。皆の笑い声が響く幸せな空気の中で、僕は疲れて夢うつつ。最後のコーヒーと共に運ばれてきた出来立てフレンチクルーラーは、サクッと軽い食感で、美味しくてぺろりと食べてしまった。

最終日は、1人のんびり京都の街中散策。お昼はさか井でお寿司を食べて、家人とチョビへお土産用の鯖寿司も購入。イノダコーヒーでコーヒーとレモンアイス、大丸で森嘉の豆腐を買って、待ち合わせをしていなかったのに、街中でチコちゃんに出会い頭に合流出来た。
喜び合いながら、京都文化博物館へ向かい真美子さんの演奏会「すべて忘れてしまうなら」を鑑賞。静寂でとても美しい時間が流れていた。
桜が咲く季節の京都は、幼い頃の自分に再会できたような儚く、美しい時間だった。

●登場する”家族”たちのご紹介
美雨ちゃん 友人。坂本美雨 ミュージシャン
なまこちゃん 友人。坂本美雨さんの娘さんの愛称
有紀ちゃん 友人。青山有紀 青家代表@aoyakyoto
しげちゃん 友人。薫森正義 ヘアスタイリスト
チコちゃん 友人。大脇千加子 アーチスト「WONDER FULL LIFE」主宰
家人 パートナー。林下英治 HADEN BOOKSオーナー
チョビ かけがえのない愛猫
真美子さん 友人。平井真美子 作曲家、ピアニスト

今月の質問:Tさんより
Q:好きなおにぎりの具などはありますか?
A:自分で握るのは、梅、鮭が好きですね。焼き鳥屋さんで食べる香ばしい焼きおにぎりも好きです。
著者紹介
麻生要一郎(あそう よういちろう)
料理家、文筆家。家庭的な味わいのお弁当やケータリングが、他にはないおいしさと評判になり、日々の食事を記録したインスタグラムでも多くのフォロワーを獲得。料理家として活躍しながら自らの経験を綴った、エッセイとレシピの「僕の献立 本日もお疲れ様でした」、「僕のいたわり飯」(光文社)の2冊の著書を刊行。現在は雑誌やウェブサイトで連載も多数。2024年は3冊目の書籍「僕のたべもの日記 365」(光文社)を刊行。また、最新刊は当サイトの連載をまとめ、吉本ばななさんとの対談を掲載した「僕が食べてきた思い出、忘れられない味 私的名店案内22」(オレンジページ)。 最新刊は当サイトの連載に自伝部分をたっぷり書き下ろした『酸いも、甘いも。あの人がいた食卓1977-2025』。
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●麻生要一郎「僕が食べてきた思い出、忘れられない味 私的名店案内22」
「つれづれなるまにまに 記事一覧」
つれづれなるまにまに 其の一「なまこちゃんと作ったラーメン」
つれづれなるまにまに其の二「チェンマイのフライドポテト」
つれづれなるまにまに其の三「49歳の誕生日」
つれづれなるまにまに其の四「最近たべたもの、おいしかったもの」














