料理家、文筆家、コーディネーターetc. 麻生要一郎さんの活躍のステージは多彩です。その麻生さんが大好きなことは、愛猫チョビとの時間以外は「新しいことに挑戦すること」。
先月から開始されたこの連載もまさにその一つ、麻生要一郎初めての水彩画による絵日記です。2026年年初、家族のような友人と訪れたタイ、チェンマイのある日のこと。
●大好評発売中!人気連載「酸いも甘いも」に半生の物語の書き下ろしをたっぷり加えた書籍が発売されました。
●2026年1月14日に新刊『酸いも、甘いも。 あの人がいた食卓 1977ー2025』が発売!
絵・文・撮影/麻生要一郎

皆さま、あけましておめでとうございます。
“つれづれなるまにまに” 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
お正月は、普段と変わらぬいつも通りの生活。
5日の深夜から家族のような友人達と共に、チェンマイとバンコクを旅した。チェンマイの宿泊先は、中心部から車で40分ほど離れた“hoshihana RESORT”。映画「プール」の舞台にもなった、プールがあるコテージ型ホテル。広い敷地の中には自然が溢れ、色とりどりのブーゲンビリアがあちこちに咲き、21歳のタラちゃんはじめ何匹かの猫がのんびり暮らす、天国のような場所だ。風通しの良い半屋外のリビングがあるコテージも我が家のような魅力があった。
リビングにいると猫がただいまーと遊びに来て、夜は寝室で熟睡する様子が、滞在の心地よさを象徴しているようだった。


チェンマイで最初に食べたのは、カオマンガイ。
ご当地では蒸し鶏だけではなく揚げバージョンもあり、揚げたのがとても美味しかった。
初日の夜は、コテージに食事を用意してもらった。ピリッと辛いチェンマイソーセージ、ヤムウンセン、空芯菜炒め、グリーンカレー、コブみかんの風味が効いていたタイ風フライドポテト、スーパーで調達した果物を食べた。2日目は街を散策、ガイドブックで発見して行きたいと思っていた、革や紙製品を扱うクラフトショップを訪問、自分で使うノートやお土産を買って満足。陽が傾いて歩き疲れた頃に、偶然通りかかった夜市で、皆で今夜どう過ごすかの会議をしようと中に入る。入口付近の、フライドポテト屋さんで、なまこちゃんと一緒に、プレーンとチーズフレイバーを頼んだ。小さいサイズか大きいサイズを選べたが、大きいサイズを選んだら、山のような量だった。丁寧に揚げられて塩加減は絶妙、食べきれない量だと思ったが、次から次へと手が伸びて、あっという間に完食、お昼が遅かった事もあり、それが夕食となった。


夜市の緩やかな空気、予定もなくただ街を歩いた時間、何気ない会話。旅が生んでくれた、幸せな時間。ブーゲンビリアとフライドポテト、またチェンマイへ行きたいと思っている。

今月の質問:Tさんより
Q:「卵焼きを上手に作るコツを教えてください」
A:甘くてふっくらとした卵焼きは僕のお弁当の人気メニュー。数えられないほど、作っていますが、上手くいく時もいかない時も当然あります。ああ、失敗しちゃった! と落ち込むことだって。フライパンをよくあたためて、余熱を上手に使いながら仕上げる。落ち着いてやれば大丈夫。(失敗するのはだいたい慌ててやる時です)
著者紹介
麻生要一郎(あそう よういちろう)
料理家、文筆家。家庭的な味わいのお弁当やケータリングが、他にはないおいしさと評判になり、日々の食事を記録したインスタグラムでも多くのフォロワーを獲得。料理家として活躍しながら自らの経験を綴った、エッセイとレシピの「僕の献立 本日もお疲れ様でした」、「僕のいたわり飯」(光文社)の2冊の著書を刊行。現在は雑誌やウェブサイトで連載も多数。2024年は3冊目の書籍「僕のたべもの日記 365」(光文社)を刊行。また、最新刊は当サイトの連載をまとめ、吉本ばななさんとの対談を掲載した「僕が食べてきた思い出、忘れられない味 私的名店案内22」(オレンジページ)。 最新刊は当サイトの連載に自伝部分をたっぷり書き下ろした『酸いも、甘いも。あの人がいた食卓1977-2025』。
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