【BOOK】酒井博基 「ナラティブモデル 一人称視点から始めるビジネスデザインの思考法」

私たちの心と体はいつも動いています。
のんびりと、でも敏感に、目も、耳も、心も開いて、誰かと話し、考え、気づくことでどんな時でもよく生きるヒントは得られるようです。今回から不定期で開始されるこの情報ページでは様々なジャンルのよく生きるために役立ちそうなトピックスをお知らせします。どうぞお楽しみに。
vol.1は酒井博基さんの新刊「ナラティブモデル  一人称視点から始めるビジネスデザインの思考法」のご紹介です。データ、数字、エビデンスなど「客観的確証」がなければビジネスは成立しないと、当たり前のように言われる今こそ、一番大事なことについて考えるために必読の書だと思います。

著者:酒井博基
出版社:武蔵野美術大学出版部
総ページ:162ページ
価格:¥1800+税
発売日:202年10月30日
●全国の書店、amazon、楽天booksなどで販売中

自分の物語を生きるというウェルビーイング

『ナラティブモデル 一人称視点から始めるビジネスデザインの思考法』は、「なぜ自分はこれをやりたいのか?」という問いからはじまる、新しいビジネスの物語です。
けれどこの本は、単なるビジネス書ではありません。著者自身が記すように、これは「自分という存在の在り方を探求するための考え方」としてまとめられた一冊です。
本書が提唱する「ナラティブモデル」とは、働くことと生きることを切り離さず、自分の内なる動機や違和感を起点に、社会とつながる問いを編み出していく思考法です。

生き方と働き方を二項対立的にとらえるのではなく、相互に作用させながら「自分はどう在りたいのか?」を問い続ける──そのプロセスこそが、現代におけるウェルビーイングの実践なのかもしれません。

「自分の物語を生きる」こと。
それは、未来の自分に責任を持つことと同時に、今この瞬間の自分に誠実であるということ。
本書は、あなた自身の在り方を更新し続けるための、小さくて力強い羅針盤です。

著者紹介
酒井博基(さかい ひろき)
武蔵野大学実験区プロデューサー d-land代表
1977年和歌山県生まれ。武蔵野美術大学大学院修士課程修了。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程中退。ビジネスの仕組みと仕掛けをデザインするクリエイティブカンパニー「d-land」代表。「中央線高架下開発プロジェクト(コミュニティステーション東小金井)」「武蔵野美術大学実験区」「日野市妄想実現課」など、地域・大学・自治体の共創プロジェクトを数多くプロデュース。2016年にはグッドデザイン賞ベスト100および特別賞[地域づくり]を受賞。企画・監修した書籍に『ウェルビーイング的思考100~生きづらさを、自分流でととのえる~』(オレンジページ、2023年)がある。