家事って、やっぱり大変?「30-44歳男性」の家事負担感は「50-60%」と最も高い

問い:日常の家事(炊事・洗濯・掃除など)についてどの程度負担に感じていますか?

これは、30~44歳男性で、共働き、または独身者の数字です。この世代は男女共修の家庭科教育を受け、男女平等の考え方に触れてきた世代。家事への関与が高い一方で、負担感もすべての世代で最も高い層となっています。これは「やることが増えた」だけでなく、「どうやればいいのか」「どこまでやれば十分なのか」といった「家事の曖昧な基準」に悩まされているからかもしれません。関与が増えるほど責任も増しますが、その責任の内容や範囲がはっきり見えないままだと、達成感よりも疲れが先に立ってしまうのかもしれません。ただ、女性も仕事しながら家事もするというのはかなりの負担ですから、ここに性差はないと思います。
家事で大事なのは「上手・下手・完全・不完全」ではなく、「継続・持続」です。凝った料理を気の向いたときに作ることは家事ではないと言えます。完璧な掃除をたまにだけするのも家事とは言い難い。毎日、自分たちのために「やる、続ける」ことこそが家事。家事とは何のためにするか、改めて考えるときなのだと思います。

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「ジリメンのススメ」佐藤尚之