気持ちほぐれる、和ばらの花束。

ワタクシが毎日をご機嫌に過ごせている秘訣。
それは、日々の暮らしに
「好き」がいっぱいあることだと思うのです。

たまに落ち込んで涙したり、
イライラもしますが、
すぐに自分を笑顔にしてくれる
大小さまざまなお気に入りが
身の回りにたくさんあるので
ふと気づくと
楽しく嬉しい気持ちになっているのが常。

ワタクシが能天気で忘れっぽい性格なのでは?
そんなご指摘もツッコミも、ごもっとも。

でも、ワタクシは自分の「好き」を
発見することを
誇らしく日々楽しんでいます。
密かな愛用品、贔屓の店、アガる味。
旅、人、音楽、映画など。
特別なもの、些細なもの、
高価なもの、チープなもの、
もしかしたら、取るに足らないものも!?

そんなワタクシの大切な「偏愛」を
この連載ではご紹介させていただきます。
お付き合いいただけましたら、嬉しいです。

撮影・文/池水みと


「ひとり暮らしなのに
きちんとお花を飾ってえらいネ」
家に遊びに来てくださる方に
そう言っていただくことが多いのですが

マンション暮らしで
仏花以外の花を飾るのは
「贅沢」と考えている方が多いのかも?
と、ふと思い至ります。

でも、そんなことはないはず。

ワタクシの場合は、
家を長期で留守にする時以外は
部屋に花をおきたいと思っています。

なぜなら
お部屋に花があると断然気分がよいから!

近所の花屋やスーパーでふらりと
気軽に買い求めることもありますが

現在は、滋賀の琵琶湖畔にある
ばら農園「Rose Farm KEIJI」から
月一回届く
和ばらの花束の定期便を楽しんでいます。

「和ばら」は「Rose Farm KEIJI」の
オリジナル品種。
色と香りが抜群に素敵なのです!

花束は、オレンジ系、赤系、ピンク系…と
毎回少しずつばらの色彩が異なるので
開封する瞬間の楽しみと驚きもあって。

冷蔵便で届いたばかりの
和ばらの花束に顔を埋めて
香りを吸い込むと
まるで香水のよう。うっとり!

それなのに、たたずまいは
庭先から摘み取ったかのような
やわらかで可憐な姿。

ゴージャスというよりも、素朴。
楚々としていながら、個性的。
規格品のように揃っていないので
一輪ずつ天真爛漫で自由。

えも言われぬニュアンスに満ちた色と
花びらが何層にも重なっている様は
とても魅力的で見飽きません。

花束を大きな花瓶に飾ることもしますが
お気に入りのグラスをいくつも並べて
小さく飾るのも気に入っています。

ビール瓶も花瓶代わりにしてみたら
これが、なかなか楽しい感じに!

一輪挿しのミニサイズのグラスを
パソコン隣の目につく場所に置くだけで
デスクワーク中もごきげんに癒されます。

和ばらが頭を垂れてきたら
ガクのところで花を茎から切り離し、
浅い小皿に浮かべて
洗面台に置くことも。

「Rose Farm KEIJI」の和ばらの花束には、
楽しい工夫があって嬉しいのです。

まずは、
薄紙をくるりとひと巻きしただけの
フィルム未使用シンプルラッピング。

そして毎回10本届く和ばらと一緒に
同梱される「レシピ」。
「しずく」「わたぼうし」「風月」…
色と照合しながら
和ばらの名前を確認できて、
なかなか楽しいのです。

そして、ワタクシが
特に素晴らしいと思うのは
翌月分の到着日を前月に指定できること。
友人が家に来る予定に合わせて
和ばらの到着を調整できるのです!

和ばらは届いてから1週間前後は
綺麗に咲いていますが、
日々少しずつ表情を変えていきます。

毎朝、花瓶の水を替え、茎を切って
和ばらをお手入れしていると
気持ちがやさしく、やわらかく
ほぐれるのがわかります。

美しく健気なものにふれているだけで
なんとも、それだけで、幸せなのだなあ!

「花より団子」なワタクシですが
花のやさしい存在感には
ハッとさせられ、癒されっぱなしです。

【インフォメーション】

WABARA | Rose Farm KEIJI
(ばら作家、國枝啓司のばら園)

ONLINE STORE:https://www.wabararose.com/
INSTAGRAM:https://www.instagram.com/rosefarmkeiji/
mail:contact@wabararose.com

<和ばらの花束の定期便(全12回)>
オンラインで申し込み可能。
WABARAメンバーズ会員になり、
年会費を支払うと配送がスタート。

初回発送時には、
和ばらを使ったジャムなどのギフトも。

メンバーズ向けオンラインイベントでは
農園ツアーなども開催され
ばらの造り手との距織を近く感じられる
貴重な機会もあります。

詳細はウェブサイトでご確認ください。

池水みと / MITO Ikemizu
鹿児島ルーツの東京育ち。プロデューサー・編集者・ライター。リクルート在職中にアロマセラピスト資格を取得。フリーランスになってから調理師免許を取得。築地・豊洲の目利きと一緒に日本の伝統的な魚食文化の魅力を紹介するワークショップ「おいしい塩干教室」を主宰。「東京すし和食調理専門学校」が欧州に和食文化を伝える研修活動など海外向けプログラムに企画・通訳で関わる。幼少期にフィリピン、高校時代にブラジルに暮らしていたことから、日本文化への興味が強く、趣味は三味線・茶道・和菓子作り。最近の関心事は健康と予防医学。夢は自作絵本の出版。