心躍るマグカップを日々のお供に。

ワタクシが毎日をご機嫌に過ごせている秘訣。
それは、日々の暮らしに
「好き」がいっぱいあることだと思うのです。

たまに落ち込んで涙したり、
イライラもしますが、
すぐに自分を笑顔にしてくれる
大小さまざまなお気に入りが
身の回りにたくさんあるので
ふと気づくと
楽しく嬉しい気持ちになっているのが常。

ワタクシが能天気で忘れっぽい性格なのでは?
そんなご指摘もツッコミも、ごもっとも。

でも、ワタクシは自分の「好き」を
発見することを
誇らしく日々楽しんでいます。
密かな愛用品、贔屓の店、アガる味。
旅、人、音楽、映画など。
特別なもの、些細なもの、
高価なもの、チープなもの、
もしかしたら、取るに足らないものも!?

そんなワタクシの大切な「偏愛」を
この連載ではご紹介させていただきます。
お付き合いいただけましたら、嬉しいです。

撮影・文/池水みと


一日の中で何度も
さて何を飲もうかな
どの器で飲もうかな
と考えてしまう性分のワタクシ。

起きてすぐの白湯一杯。
朝ごはんと一緒にホット豆乳。
在宅ワークの合間に番茶。
暑ければ炭酸水で割った酵素ドリンク。
おやつにお団子と水出し緑茶。

「ほっと一息」の回数がすぎるかもしれませんが
気持ちがちょっぴり上向きになること請け合い。

飲みものに合わせて器を選ぶのも楽しいのですが
ここのところ特に出番が多いのが
今回ご紹介するマグカップたち。

ほんのり青みがかったぽってり肌に
濃淡のあるブルーの図柄がやさしいタッチで描かれています。
何か細いもので引っかいたのでしょうか、
点々や線がさらに表情を加えています。

このマグカップは
最近ウエブショップで一目惚れして購入したのですが、
ひとり暮らしなのに一度に4個も購入してしまったのは
この不思議な伸びやかさにグッときて
1個に選びきれなかったから…
ということをここで告白しておきます。

持ち手はありますが、
あたたかい飲み物を両手で抱えるように持つと、ほっこり。
豆乳やスパイスチャイをいただく気分に合います。

250mlがすんなり入るので
レッドルイボスティーや紅茶をたっぷり入れて
パソコン作業の傍に置くにも使い勝手がよく。
こうしたいいところを見つけては
大人買いした自分を肯定しています。

完全なる一人遊びですが
「このマグカップで飲みたい」から
さあ次は何を入れてみようか!という発想で
飲むものを決めることもしょっちゅう。

実はこのお気に入りマグカップは
鹿児島県にある障害者支援センター
「しょうぶ学園」で制作されたもの。

ワタクシのマグカップには
「陶芸のアトリエで創作を行う森節子さんが
一枚一枚絵付けをされたもの」
とありました。
鹿児島中央駅から車で20分、バスで40分ほどの場所にある
「しょうぶ学園」には過去に何度か訪れたことがありますが、
学園内で利用者が創作活動を行う「工房しょうぶ」は
とても魅力的です。

布の工房、木の工房、土の工房、和紙/絵画造形の工房、
食の工房、野菜の農園などに分かれていて
カトラリーや器、シャツやブローチ、
裂織バッグ、和紙のポチ袋、植木鉢や観葉植物など
さまざまなものが作られ、販売もされています。

「しょうぶ学園」のものはどれもデザインのセンスがよく、
自分に、プレゼント用に、買いたくなるものが多いのです。

ちなみに「しょうぶ学園」の敷地内にある
パン屋さん、蕎麦屋さん、パスタの美味しいカフェ、ギャラリーは
大人気。ワタクシもファンです。
*現在は新型コロナウイルスの感染リスクを考慮して休止中。

この心躍るマグカップがあるだけで、
ワタクシは日々の何気ない幸せ度が上がる気がします。

屈託のない線と丸が自由だなあ!
いつもわくわくしていたいなあ!
そんなことを思いながら
気ままにお茶をすすって、笑顔で深呼吸するのです。

【インフォメーション】

しょうぶ学園
https://www.shobu.jp/
SHOBU STYLE(ウェブショップ)
https://www.shobu.jp/web-shop/

<連絡先>
社会福祉法人 太陽会
障害者支援センターSHOBU STYLE
TEL:099-243-6639
FAX:099-243-7415
mail:info@shobu.jp
URL:https://www.shobu.jp

池水みと / MITO Ikemizu
鹿児島ルーツの東京育ち。プロデューサー・編集者・ライター。リクルート在職中にアロマセラピスト資格を取得。フリーランスになってから調理師免許を取得。築地・豊洲の目利きと一緒に日本の伝統的な魚食文化の魅力を紹介するワークショップ「おいしい塩干教室」を主宰。「東京すし和食調理専門学校」が欧州に和食文化を伝える研修活動など海外向けプログラムに企画・通訳で関わる。幼少期にフィリピン、高校時代にブラジルに暮らしていたことから、日本文化への興味が強く、趣味は三味線・茶道・和菓子作り。最近の関心事は健康と予防医学。夢は自作絵本の出版。